ハーケン

ハーケンは岩の割れ目にハンマーで打ち込み、ザイルやカラビナに繋げ、登山者の安全を確保します。ハーケン、カラビナ、ザイルの登場は登山史上画期的な発明でした。初期のハーケンは建築資材などの鉄鋼製品を改良して作り、開けた穴などにザイルを通して使用したようです。その後はリング付の物が登場し、現在使用されている物に発達しました。以前は素材も軟鋼を使用していましたが、現在ではチタン合金製のハーケンが登場しています。ハーケンの登場により今までは不可能だった登山ルートが開拓され、多くの岩場にハーケンが打ち込まれました。しかし、必要のない場所や多量に打つ人も多く、岩場がハーケンだれけになったりすることや、打ち込み過ぎや引き抜きにより割れ目が広がり、岩場の崩壊につながることが懸念されています。そこで現在のクライマー達は自然保護を重視し、ハーケンを極力使用しないクライミングを提唱しています。今の時代は岩を傷めて登るのではなく必要な時にだけハーケンを使用する、環境重視のクライミングが主流になっています。

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